大学生の時ゲイの教授に襲われかけた話
私が大学2年生の時だったと思います。
空きコマの間我々ブスには居場所がないので、大学のPCルームでひたすらネットサーフィンするのが日課となっていました。
その日はたまたまYouTubeで見つけた「凄技!回し蹴りKO集」をpcで見ながらスマホでゲームをしていると、歳の割に目がキラキラしているヤバめのおじさんに声をかけられました。
『格闘技、好きなの?』
「…え!?あっ、まあ嗜む程度には…」
驚きと恐怖で咄嗟に謎の嘘をつく俺、格闘技なんて微塵も知りません。嗜むって何だよ格闘技習ってるやつみてーな言い方。
『へー何学部?』
「あ、経済学部の2年です…」
このおじさんはpcルームの管理人で、勉学に関係ないことをしていた俺は怒られるのかとビクビクしながら答えます。
ところがこのおじさんpcルームの管理人なんかではなくただ獲物を探していたゲイの教授です。
『勉強、大変?』
「いやあまあ、レポートとかちょっと多いっすね…」
初対面にも関わらずマシンガンの如くふり注ぐ質問に若干引きつつ答えているとゲイが動き出します。
『これもサ、なんかの縁だからメアド交換しようヨ』
「…〜ア〜ッ、そうっすね〜…」
意味が分かりません。縁ってのは偶然生まれるものであって、この状況は明らかにアンタの作為的行動によって生まれてるんですけど。
しかし1体1の会話です、断れる訳がありません。渋々一番使わなさそうなドコモのメアドを教えてしまいます。
あまりにも怖いので嘘で逃げようとしました。
「すいません次講義なんで行きますね!」
『あ、そうなんだ。じゃあその教室まで話しながら行こうよ』
いやマジかコイツ、ヤバすぎ。
絶対絶命のピンチ、中途半端にメアドまで交換してしまったので嫌ですなんて言いにくいです。
しかし次も空きコマの私には向かうべき講義室がありません。
そこで強硬手段に出ました。何の講義かも分からない講義室に一か八か入ることにしたのです。
「あ、次ここなんで。お疲れ様です。」
『おっそっか!何の講義?』
いやまだ喋んのかいコイツ
「中国の歴史の講義です、お疲れ様です。」
『へーーー笑変わった講義とるなぁ笑笑』
「はぁい…ヘヘw、お疲れ様です。」
『お疲れっ!また今度!^_^』
【お疲れ様です。bot】と化してなんとか難を逃れました。ちなみに適当に入った講義室は医学部生専用の講義セミナー的なのが行われていたので待機していた医学部生全員が(中国の歴史…??)ってなってました。
数日後、ゲイの教授からこんなメールが送られてきます。
え…?飲み会?シラちゃんこれどういうこと?
そういや講義室へ移動中に3日の土曜空いてる的な事聞かれた気がするわ、うわ適当に答えちゃった〜…いや空いてるけど。
いつものめんどくさがり屋の私なら完全に断るか、ブッチしてるでしょう。ただこの時の私はおかしかった。
このめんどくさがり屋の性格のせいで数々のチャンスを逃してきたじゃないか!?と自分に言い聞かせてしまうのです。
大学2年生の頃の私は、期待していた大学での華々しい生活からは真反対のドン底インキャライフを送っていたこともあり、何かを変えられるチャンスかもしれないと自分に言い聞かせ渋々参加します。(アホ)
真冬の猛吹雪の中、居酒屋につくともう既に自分以外の参加者は個室に入っていました。
恐る恐る個室のドアをあけると男子学生8〜9名とゲイの白崎が。いやなんだこの光景、誰だコイツら。
『おっ!今日の主役きましたねっ!!自己紹介どうぞっ!』
いやそれめっちゃ嫌な雰囲気だしワロエン。
「経済学部2年の神田です。よろしくお願いします。」
なにをお願いしてんねん俺は。
とりあえず飲まんとやってられんということで生ビールを飲みます。
そして隣に座っていた大人しそうな男の子に話しかけてみます。
「すいません、コレってどういう集まり何ですか…?」
『いや、実は僕もよく分からないんですよね…。』
ん????
どうやら自分以外の男子学生のうちのほとんどは、私と同じくこの飲み会が一体何の目的で開かれていて、どういうメンバーが招集されていて、そしてこの教授は一体何者なのかという最大の疑問を抱えているようでした。
参加者ほぼ全員が(なんだこれ…?)となりながらゲイのシラちゃんの昔話を聞いてる感じを出します。ウンウン。
幸いにも私も席はシラちゃんから目立ちにくい角だったため適当にスマホみながら人生で一番マズイ焼き鳥を食べてました。
『よし!そろそろ席替えしよっか!^_^』
一同「!?」
『遠くだった人こっちきて〜^_^』
俺「!?!?」
最悪です。
シラちゃんの席替えタイムによってシラちゃんの隣に行くハメになった俺。
「失礼しまぁす…」
『ううん!全然失礼じゃないヨ!^_^』
考え得る返答の中で一番怖い返しをされる俺。
そこからは足、腕、肩へのボディタッチエグすぎて話の内容はほとんど覚えてませんが人生で最悪の瞬間だったことは覚えています。
ただ俺の顔色や返答があまりにも不機嫌であることに気づいたのか後半はもう1人の隣の学生へ猛プッシュしていました。
(この人一体誰なんだろう…。)という我々学生達の疑問は晴れることのないまま地獄の飲み会が数時間経ちラストオーダーの通知がきます。
『よし、1人2300円で!!^_^』
いや割り勘かーーーーーい、しかもキッチリ目の割り勘かーーーーーーーーーい。
その後俺は無事に帰る事が出来ましたが他の学生達がどうなったのかは知りません。マジで何だったんだシラちゃん。北大のみんなは気をつけてください。